肩凝りと注射。
豆まき・バレンタインも滞りなく終わり、カプリコ指定も早急に済ませご満悦。
しかしながら、首から肩にかけてのえげつない痛み。原因は分かっている。リラクゼーション揉みほぐし所ではない。
「接骨院デビューだ」
考える余地は無い
行く、すぐに行きます。お待ちを。
接骨院は待ってもないのに上からマウトする思考力。
寝違いだろうと思う事はあったが、今回はいささか痛みサイドからのアプローチが違う。
不意にぶん殴られるほどの痛み。勿論ぶん殴られた事は無い。ぶん殴られたら即刻ぶん殴り返しだ。しかしながら、ぶん殴られるなんて凄く恐ろしい、そんで痛い。よって想像だ。
もう、痛いからデビューだ、取り急ぎの接骨院デビューだ。
超音波など諸々あてられ勝手に筋肉が動く。顔面だったら凄い事になってる。奥の奥から引っ張られる筋肉がひっぱられる。屈強の意思があっても無理だ。動かさないと思っても勝手に動く。自分意思はここでは皆無だ。
結果、筋肉が固まり過ぎてムチウチの症状と・・。2~3日位で治まるでしょうとの事。そんな事あるのか・・。動いてれば良いもんじゃないのね・・。鍛えると動いてるは違うもんだなと思い知った。調べると
肩凝りに生理食塩水注射もあるらしい。
「ちょ、ちゅ注射は・・」
健康診断で無理に採血するぐらいだ。よほどじゃ無い限りさけたい。が、歯の麻酔は平気と言う謎の体質。チーズ嫌いだけどピザは大丈夫ともはや同じ。
採血時は大抵こんな言葉をかけられる。
「横になって採血しますか?」
ラッコの顔面はどうなってんだ?精一杯の拒絶顔をしているのだろう・・。注射が苦手な人は結構いる。そんな時は、技を使うといい。注射が嫌いで・・と・・。前面に苦手を言葉に出す。すると、色々と話しをしてくれ気持ちがまぎれつつ終わる。言葉にせずとも顔面に出てしまうが、恥ずかしさをまず置き
技だ。
昔から技を使っていた。
「じゃ、これは点滴だね」
「いやだ」
「何で?」
「痛いから」
具合が悪い事により、嫌だと痛いで終らす。何故なら理由をのべる気力もない。のべても痛いしか言いようがない。しかしながら、先生は点滴理由を語る。ラッコは嫌だ痛いでまた終わる。押し問答だ。互いに押しに押す。
先生も技を駆使する。
「兄上呼んできて」
と
ヤベーのを診察室に呼ぶよう、看護師さんに告げた。兄上の車で乗せて行ってもらったから仕方ない。失態だ、かといって車を運転する気すらなかった。ボエーだ、具合が悪い上のボエーだ。何故呼ぶ・・。
くっそー・・。
が、押し問答だ。2対1の問答だ。そのさまは、傍から見たら面白いだろう。
「内緒だけど、子供用の針がある、その針は全く痛くないから」
「だまされた」だ。
スーパーマリオのスターと錯覚した。
「無敵に痛くなさそうだ」
気力が無いと思考能力ゼロだ。エッ!?
と思うべきところが、子供用の響きにマンマトだまされるのである。
わざわざ丁寧にタオルで腕を暖めてからの針。床屋ばりのサービスをほどこされ、全く痛くなかった。そうだろう・・。そんな針はその時なかっただろう。子供用と言った手前、全力の痛み軽減作だったのだろう。
思い返せば、そこまでしてくれた先生を尊敬する。こんな問答は今時出来ない。子供の時にお世話になってた病院だからこそ出来た技。今はそこまで密な先生もいない。
注射針の件は、あえての謎にしておこう。
しかし、肩凝りは曖昧にせず、ほど良くほぐしましょう‼激痛になるまえに・・。
おわり。