ボウボウ終焉。
雑草をやっと抜いた。延期からの延期が終了した。延期のおかげでボウボウと良く育っていた。とんでもない量。
「これが稲だったら・・・」
と、思いを馳せながら引っこ抜く。
米にはならない雑草を、無心で抜きまくる。悟りを得るのではないか?と、勘違いがおこる程の無心のつもり。
「悟りを得る」
無心になる。簡単なようで難しい。雑草抜きで得た情報は、無心にはなっていなかった。
と、結果がでる。
「これが稲なら、いかほどの米量だ?」
だの
「すげぇ疲れる」
諸々と諸々頭をよぎる。次から次と、雑草のようにボウボウと浮かぶ。無限だ。
しかしながら、雑草抜きは終了した。長い延期は終了だ。雑草をごみ袋に入れご満悦。ごみの日に出すのが恥ずかしい程の量。こんな作業はもうごめんだ。
「二度とボウボウの過ちはおかさない」
と
「もう酒は飲まない」
と言う
まるで二日酔いの辛さと同じレベルの決まり文句をきめる。きめた所で、また飲む。そんでまたボウボウか?と、自分に問う。
で
そんな時だけ
「無心」
になる。
思い出す。まるで祖母のように・・。
おばあさんにお手玉作って。と言ったところ
「ばぁさん、耳きけね」
と言われた。昔々の話だ・・・。そんで、思いきり聞こえてたと思われる。そんな思い出と共にボウボウに終わりを告げ、これからは多分、気を付ける所存です。
おわり。