雑草に告ぐ。
オイ雑草!!うちは只今、君らが絶賛ボウボウ中。除草剤を撒いていなかった。失態である。完全にやってしまった。ボウボウの庭を眺めては、雑草抜きを先へ先へと先送り。ボウボウになるのも当たり前だ。ボウボウ連発だが、地味に重労働な仕事をさす君達。
何年前だろう。君らを放置してみた。とてつもなく大変な事になった。
「草原」
になったのだ。響きはいいが、君らの館。
我が庭を乗っ取られた。隣近所に雑草なのに草原アピールを施し、
「我が家をみて元気出すよう」
と、謎のエールをおくった。
しかしながら、このままでは迷惑だ。君らは、もはやラッコにとって迷惑である。逆ギレで怒りを流し、業者さんにお願いしたのだ。そんな自分に引け目を感じ、ボウボウとどんな条件にも適応する君らの魂に逆ギレする。
凄い奴だ。次から次と・・・。ボウボウと・・・。
「ムカツク・・・。」
少しずつ、抜いてやる。丸坊主にしてやる。
意気込みだけは、我ながら完璧だ。
何をしても生えてくる。雑草のような根性を手に入れたいものだ。
おわり。