部活。
甲子園。ラッコは野球に興味はなかったが、秋田金足農業はテレビ観戦したのである。
今までガッツリ見たことは無かったのにだ。
感動したのである。清々しい。皆も言ってた
「感動をありがとう」
ラッコも部活女だったが、あそこまで清々しかったかと言われれば謎だ。
上下関係は厳しく、理不尽でも先輩は絶対的な感じだ。今思えばそこまで絶対的対応しなくても良かったんじゃね?と疑問だ。
楽しくいい経験になった事はたしかだが・・。
「ちょっとラッコこっち来て」
ラッコ新入部員の時である。
「なにもしてねーのにコエーよ」
ドキドキだ。ドキドキがやまぬまま学食に呼ばれたのである。
心当たりはない、入部したてで何事だ?
パイセンに対する礼儀や挨拶、行動諸々は最初に教えられる。
「ここに立って」
呼ばれた場所は学食だけに、デカ長テーブルが大々的に並び、他のパイセンたちも食事してるテーブルの一角だった。
キリスト最後の晩餐のようなテーブルの
〇〇〇〇〇〇〇〇
ー―ーーーーーー
┃ ┃@←ここ
ーーーーーーーー
〇〇〇〇〇〇〇〇
その場所に立たされたのだ。
テーブルは、前にも左右にもズラット同じ間隔で置いてある。
「祝ってくれんのか?」
な。場所に立つのである。
「スゲぇ~人数だよ」
「何だこの光景」
「晩餐じゃね~かよ!!」
心の声がやんでない中。
「ラッコ、他の部の先輩に挨拶してないんだって?」
「何て~?」
「まだ顔覚えてね~ですけど~?」
「何人いるとおもってんの~?」
心の声を、心で発している間はもちろんラッコは無言状態の真顔である。
そんな無言状態と真顔をぶったぎる一言がパイセンから告げられる。
「なんか言うことないの?」
「エェーッッ!」
「嘘だろ?言うこと逆にあるか?」
「大量の顔面をすぐに記憶できっか?」
ア~~ア!もう言う。言ってみっかんな。
「正直、他の部の先輩までまだ把握できてません。逆に挨拶しなかったらその時教えて下さい。」
決まった。確実に真顔で正論だ。しかしながら、一瞬の無反応にびびった。
パイセンは言う。
「だよね~。」
「(○_○)!!」
なんだよ・・。
パイセンは絶対!!の上下関係の癖は、いいようで、悪いようで不思議なものだ。
ふつうに過ごしてても暗黙の上下など存在するが、たいした事は無い。パイセンではないから。
ちゅう(中) で行こう。
おわり。